スモールM&Aに関する統計データの解説

「スモールM&Aが注目されてます!」

「スモールM&Aの市場が拡大しています!」

というのは、よく聞く話ですが、実際、どのくらい増加しているのでしょうか?

人によって、その根拠の付け方が違います。ということで、スモールM&Aの統計データを含め、どのような論法があるのか、まとめてみました。

中小企業白書をベースにした説明方法

中小企業白書の2018年版には、以下の説明があります。

〔2〕中小企業のM&A動向
次に中小企業におけるM&Aの実施動向について見ていく。中小企業のM&Aの実施状況は、公表されていないことも多くデータの制約も大きい。そこで、中小企業のM&A仲介を手掛ける東証一部上場の3社((株)日本M&Aセンター、(株)ストライク、M&Aキャピタルパートナーズ(株))の成約組数について見てみたものが、第2-6-7図である。中小企業のM&A成約件数は、2012年に比べて2017年では3倍超となっている。後述のアンケート結果にもあるとおり、中小企業のM&Aにおいてはこうした仲介機関を介さないケースも多く見られるが、傾向として増加していることと推察される。
引用元 中小企業白書2018 https://www.chusho.meti.go.jp/pamflet/hakusyo/H30/h30/html/b2_6_2_2.html

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まとめると、

「スモールM&Aは、5年間で、3倍に増えてますよ!」

と表現することができるかもしれません。

事業引継ぎ支援センターのデータをベースにした説明方法

事業引継ぎ支援センターでは、以下の説明をしています。

年間約7万社が、後継者不在を理由に廃業。
相談できず、多くの中小企業が廃業に追い込まれています。

後継者難は、黒字企業をも廃業に追い込む。
後継者不在を理由に廃業する中小企業の数は、年間約7万社にのぼります。
一方で、廃業時の経営状況を見てみると、約5割の企業が経常黒字。
経営が順調であったとしても廃業に追い込まれるケースの多さがうかがえます。

https://shoukei.smrj.go.jp/background/task.html

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まとめると、

「後継者不在を理由にする廃業は年間7万社!そのうち半分が黒字。だから、年間35000社のマーケットがありますよ。」

と表現することができるかもしれません。
※黒字企業が引き継ぎやすいという見立てです。実際には、赤字でもM&Aは可能。

その他、参考になる統計情報

MARR Onlineでは、M&A件数をグラフで示しています。
※スモールM&Aではなく、全体のM&A件数動向はここがつかみやすいです。

グラフで見るM&A動向
https://www.marr.jp/genre/graphdemiru